LIVE AT THE BRIXTON ACADEMY

2003年10月18日
秋も深まってくると、クイーン関係のCDを聴きたくなります。なぜなら、フレディー・マーキュリーの命日(1991年11月24日逝去)が近くなるからです。クイーンは、自分にとって「ロック」の楽しさを教えてくれた最初のバンドの一つということで、彼が亡くなったというニュースを聴いた晩は、レコードを引っぱり出してきて、一人飲みながら泣きました(マジ)。
で、今日の一枚は、クイーン(元ではないんですよね?)のギタリスト、ブライアン・メイが1994年にリリースしたライヴ盤『LIVE AT THE BRIXTON ACADEMY』です。フレディーの死後、まずソロ・アルバムをリリースし、それに伴うツアーを行うという精力的な活動の中で、1993年6月15日にロンドンのブリクストン・アカデミーで行ったライブを収録したものです。クレジットが「THE BRIAN MAY BAND」とあるとおり、あくまでもバンドとしてのリリースということで、意気消沈していたブライアンの背中を押したコージー・パウエルを筆頭に、彼の盟友ニール・マーレイやクイーンのサポート・メンバーだったスパイク・エドニーにサイド・ギター、女性コーラス2名を加えた総勢7人による息のあった演奏を聴くことができます。
クイーンの曲で「あぁ、これがフレディだったら」と思うのは仕方ないにしても、それでなくとも高音が震える感じのせつない声のブライアンに歌われると、どの曲を聴いても涙腺が緩みます。特に、フレディー追悼コンサートでもピアノ弾き語り(!)で歌われた「愛の結末(Too Much Love Will Kill You)」は、涙なくしては聴くことはできません。
一方、本職のギターは全開バリバリ(死語)です。クイーンでは楽曲重視ということと、ポップな部分が強調されていたことから、ギターは押さえ気味でしたが、このアルバムでは彼が主役ですから、思う存分弾きまくっています。彼はギタリストとして過小評価されていますが、オリジナリティ溢れるギターを弾いていると思います。なにせ、あのイングヴェイ・マルムスティーンも認めるほどですから。
また、このバンドのもう一人のヒーロー、コージー・パウエルのドラムソロ「1812」まで収録されているのは嬉しいですね。彼のドラムソロは、契約の関係で、過去に在籍していたバンドのライヴ・アルバムに収録されることはありませんでしたが、ここに初めて収録されることとなりました。これも彼の男気の現れなのでしょう。(最近、MSGの『ONE NIGHT AT BUDOKAN』にもボーナス・トラックとして収録されました。) それにしても、レインボウ時代嫌っていたという「Since You’ve Been Gone」を演奏したのはどういうわけなんでしょう?実は気に入ってるとか?「You=フレディー」ということなんでしょうか?とにかく、あのキーで歌えるブライアンもスゴイことは確かです。
そのコージーも今は帰らぬ人となり、ブライアンのソロ活動はすっかり停滞しているように思います。昨年のエリザベス女王陛下即位50周年記念コンサートのオープニングでの勇姿の記憶が新しいうちに、活動を再開してほしいと願う今日この頃です。

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